一般社団法人 生成AI協会(GAIS)、新任理事3名を迎え新体制で本格始動

平野洋一郎(アステリア社長)、星野翔子(yellow door 代表取締役)、山田良司(大田区企画経営部参事)の3名が新たに理事に就任

生成AIを積極的に活用して、ホワイトカラーの生産性を向上することで、企業変革、経営変革、新産業創出、社会変革の進展をサポートすることを目的として、2023年6月に設立された一般社団法人 生成AI協会(代表理事:上村章文、以下GAIS)は、10月6日に3名の新任理事が就任し、本格的に活動を開始することを報道機関に向けて発表しました。

発表会では、GAIS代表理事の上村章文が登壇し、生成AIの状況の整理と影響について述べ、GAISのこれまでの歩みを紹介し、今後の活動のポイントについて述べました。続いて、新任理事の平野洋一郎(アステリア(株)代表取締役社長)、星野翔子(yellow door(株)代表取締役)、山田良司(大田区企画経営部参事)が登壇し、各自のGAISとの取り組みについて、新任の抱負と共に述べました。

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■記者会見概要

日時:2023年10月6日(金) 18:30~19:30
登壇者:
・代表理事 上村章文
・新任理事 平野洋一郎(アステリア(株)代表取締役社長)
・新任理事 星野翔子(yellow door代表取締役)
・新任理事 山田良司(大田区企画経営部参事)

・代表理事挨拶:上村章文

上村代表理事は、生成AIの革命的な進展について触れ、これが産業革命以来の生産性の大変革をもたらす可能性があると指摘しました。特に、AIがさらにAIを進化させる無限のループに突入しているとの見解を示し、日本がかつてのインターネット革命に遅れをとった経験を踏まえ、今回の生成AI革命を日本経済を再びリードするチャンスと捉えるべきだと強調しました。

生成系AIの出現は、ビジネスのみならず、人間社会全体に対して革命的な影響を及ぼすことが予想されると述べ、このデジタル革命のパラダイムシフトに、傍観するのではなく、社会課題の解決に向けての積極的な関与が求められるとの立場を示しました。この背景の中で、GAISは生成AIの情報を世界規模で発信・提供し、共有する場として設立されたと紹介しました。
GAISの主な活動内容として、生成AI革命の進展に関する情報を共有し、会員間での情報交換を促進するコミュニティの形成、各ワーキング・グループの成果を定期的に報告する会の主催、オンライン・オフラインの両方での活動サポート、定期的な勉強会やセミナーの開催、そして自治体や行政、企業、各種団体との連携を通じた地方創生やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が挙げられました。
現在、GAISのFacebookの非公開グループには、1750名以上の参加者がおり、日々、最新の生成AI関連ニュースを持ち寄り、活発な議論が行われております。

既に、GAISの公共会員は、

・大田区(東京都) 
・一般社団法人 サイバースマートシティ創造協議会 
・一般社団法人 データ社会推進協議会(DSA)
・一般社団法人 ALFAE
・一般社団法人 けやき共創パートナーズ

といった自治体、非営利団体が加盟しており、GAISとの連携協議を開始している。

一方、法人会員は、

・株式会社 SHIFT PLUS
・株式会社 ナノオプト・メディア
・i Smart Technologies 株式会社 
・株式会社 Glia Computing
・アステリア株式会社
・株式会社KDDIテクノロジー

といった法人企業が加盟しており、勉強会やワーキング・グループに参加していることを紹介しました。
上村代表理事は、GAISの取り組みを通じて、生成AIの今後の展開と課題についての深い理解と関心を持つことの重要性を強調し、皆様の協力と支援を求める姿勢を示しました。

・新任理事挨拶:平野洋一郎(アステリア(株)代表取締役社長)

平野洋一郎氏は、GAISの新任理事としての抱負を述べると共に、アステリアが創業から国内で数少ない受託を一切行わないソフトウェア開発メーカーとして、以前よりAI技術における認識AIと生成AIの研究に注力しており、2019年にはその取り組みをさらに強化するためのAI専業子会社として「アステリアART(アート)」を設立したと述べました。

平野氏は、AI技術が将来的に誰でも使える「インフラ」の役割を果たすようになるのではないかと予測し、生成AI技術の進化とその応用領域の拡大に注力していることを強調しました。また、1万社以上で採用されている実績のある同社の主力製品「ASTERIA Warp」では、今年新たに「生成AIアダプター for ChatGPT」の提供を開始し、企業がChatGPTとのデータ連携をノーコード実現できることを紹介しました。
GAISとの関連性について、平野氏はアステリア・グループから既に3名がGAISの勉強会で講演を行っていることを挙げ、特にアステリアARTの代表である園田智也博士の活動を例に、これからもGAISの活動への期待を強調しました。

・新任理事挨拶:星野翔子(yellow door代表取締役)

星野翔子氏は、GAISの新任理事としての挨拶をビデオ・メッセージにて行った。エンジェル投資家コミュニティPower Angelsの起業家のソーシングと教育を担当しており、150名以上のエンジェル投資家が所属し、スタートアップ企業の支援を行っている。特に、コロナ禍での対面の機会が減少した中、オンラインを活用して資金調達のサポートを行った。
星野氏は、生成AIの可能性に注目しており、これを活用したアクセラレーションプログラムを開発。さまざまな企業のアイデア整理やプロダクト作成のサポートを行っている。特に、学生や地方の中小企業経営者向けにワークショップやプログラムを提供しており、生成AIの活用のハードルを下げることを目指している。また、スタートアップ企業に対しても、生成AIを用いた仮設構築のサポートを行っている。星野氏は、GAISの理事となって、生成AIの活用の拡大を目指した活動を通じて、多くの方々に情報提供を行いたいとの意向を示しました。

・新任理事挨拶:山田良司(大田区企画経営部参事)

山田良司氏は、自治体の立場から行政DXや地域の多様な課題に対応するために新しい技術の導入と活用の重要性を強調。大田区は、社会の成熟とともに新たに生じる課題に対応するため、DXや新しい技術の導入に向けて前向きであるとともに、国が進める「デジタル田園都市国家構想」に呼応して自治体目線から各種取り組みを進めていることを述べました。

GAISへの参加の背景として、山田氏は、新しい技術を活用して行政DXを加速させ、地域の課題解決を図る必要性を挙げ、GAISとの連携を通じて自治体が直面する多様な課題に対する新しいアプローチや技術導入を進めることを目指したいこと、またGAISにパブリックセクターとして参加することで生成AI技術による業務の効率性向上なども期待できると話し、今後、多くの自治体がGAISに参加することで、セキュリティ面も含めてより実践的で厚みのある取り組みが進められるとの考えを示しました。さらに、大田区は「羽田イノベーションシティ」という公民連携による新産業・創造発信拠点プロジェクトを進めており、世界有数の国際空港HANEDAの近接地にスマートシティを整備し、国内外から多様な主体が一堂に会することで、先端技術やビジネス・文化などあらゆる分野でのイノベーションが起こり、そこに大田区の高度なものづくり産業が繋がることで、大田区産業界の持続可能な発展はもとより、我が国の発展にも寄与する中で地域の活性化と価値向上に取り組んでいくと発言。今後、GAISとの繋がりの中で我が国のイノベーションの中心地になることを目指してまいりたいと述べました


今回のGAISの新体制による本格始動に対して、各社から次のようなエンドースメント・コメントをいただいております。

・旭鉄工株式会社 代表取締役社長 木村哲也氏

生成AIの活用はこれからの日本において極めて重要です。弊社、旭鉄工でも改善活動のナレッジマネジメントなどでの活用を既に行っています。生成AI協会(GAIS)はそういった事例やノウハウを企業間の壁を越えて共有し、社会変革、企業変革、新技術創出に貢献するでしょう。

・株式会社ナノオプト・メディア 代表取締役社長 大嶋康彰氏

一般社団法人生成AI協会(GAIS)の本格始動に向けて、心からお祝いの言葉を申し上げます。生成AIは人類の未来にとって重要な役割を果たすことができると信じています。研究会の活動が、本分野の発展に貢献し、社会に良い影響を与えることを考えております。私たちナノオプト・メディアも法人会員として参加させていただく運びとなりました。生成AI協会の活動などを、弊社のイベントやセミナーなどのプラットフォームで紹介することで、広く社会に発信していきたいと考えています。生成AI協会の益々のご発展を祈念しています。

・株式会社Glia Computing 代表取締役社長 田上啓介氏

一般社団法人生成AI協会(GAIS)の本格始動を心よりお祝い申し上げます。生成AI技術の著しい進化と展開がすすんでいる中で貴協会のご活動に、大きく期待しております。

弊社では、これまで図面検索・情報抽出を実現するSaaSであるLearningBookを提供してきていますが、その事業においてもお客様固有の課題解決のために、生成系AIの技術の展開が期待されるところです。弊社Glia Computingとしましても、GAISの法人会員としてこの技術の活用に貢献していきたいと考えております。上村代表理事を始めとするGAISの皆様のリーダーシップとご尽力により、更なる社会変革の進展に繋がって行くものと期待しております。

■協会概要

名称:一般社団法人 生成AI協会 (英文名称:Generative AI Society 略称:GAIS)
設立:2023年6月29日
住所:〒108-0014 東京都港区芝5丁目36番4号 札の辻スクエア 9F
公式Web: https://gais.jp/
Facebook非公開グループ: https://www.facebook.com/groups/gais.jp

*協会設立時の名称は「一般社団法人 生成系AI協会」でしたが、現在、法人名称変更の登記手続き中です。(10月下旬完了予定)

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
・GAIS事務局
メール:press-release@gais.jp

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