[ダイジェスト] 第21回 GenAI 勉強会

2026年1月13日(火)に一般社団法人 生成AI協会(GAIS)が主催する「第21回 GenAI 勉強会」を京橋エドグラン29階のインキュベーションセンターをお借りして開催しました。当日は、リアルとオンラインのハイブリッドで進行し、懇親会では活発な意見交換が行われました。

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(1)CES2026現地報告!フィジカルAI時代に求められる“人とロボットが共存する工程設計”

講師:木村 哲也 氏(GAIS 理事 / 旭鉄工(株) / i Smart Technologies(株) 代表取締役社長)

GAIS理事であり旭鉄工株式会社・i Smart Technologies株式会社 代表取締役社長の木村 哲也氏が、CES2026の現地視察を通じて見えた「フィジカルAI」の最新潮流と、日本の製造業が向き合うべき本質的な課題について報告した。CES2026の会場では、家電、ロボット、モビリティなどあらゆる分野でAIが前提技術として組み込まれており、特に現実世界で身体性をもって動作する「フィジカルAI」の存在感が際立っていた。一方で木村氏は、製造現場において重要なのはロボットそのものではなく、AIを前提に工程全体を再設計する発想であると指摘する。人型ロボットを導入すること自体が目的ではなく、人とロボットがそれぞれの強みを活かして役割分担する工程設計こそが求められているという。旭鉄工の現場では、生成AIを活用し、IoTデータの自動巡回、作業動画の解析、改善点の抽出などを日常業務に組み込む「AIファースト」の取り組みが進んでいる。特別な専用AIではなく、汎用的な生成AIを用いながら、現場に蓄積されたノウハウを自然言語でAIに伝えることが成果を左右する点も強調された。

(2)2025年のAI動向を振り返り2026年を予測する
  講師:佐藤拓哉 氏(GAIS 理事 / アローサル・テクノロジー(株) 代表取締役)

GAIS理事でありアローサル・テクノロジー株式会社 代表取締役の佐藤 拓哉 氏が、2025年の生成AIの動向を総括するとともに、2026年に向けた企業のAI活用の勝ち筋について解説した。佐藤氏は2026年のAI活用を「気づきのゲーム」と表現し、最新技術そのものよりも、「それを自社の業務にどう使えるかに早く気づき、実装できた企業が優位に立つ」と指摘した。2025年はOpenAI、Googleを中心にモデルや機能の進化が加速し、AIエージェント、マルチエージェント、ワークフロー自動化などが現実的な選択肢として企業活動に入り込んだ一年であったという。また、AI活用はもはや一部の専門人材だけのものではなく、業務知識を持つ現場人材がAIを使いこなす段階に入ったことを強調。プロンプトの巧拙以上に、業務背景や判断基準をAIに伝える「コンテキスト設計」が成果を左右すると述べた。実際に企業導入の現場では、トップダウンでの意思決定や、AI推進人材を軸にした段階的な浸透が成功要因となっている。

講演の後半では、AIを前提とした組織変革や人材育成の重要性にも触れ、2026年は「使うかどうか」ではなく「どの業務に、どこまで組み込めているか」が問われる年になると展望を示した。生成AIが“特別なツール”から“業務の基盤”へと移行する転換点を捉えた示唆に富む講演となった。

(編集中)