講演:松本国一氏「富士通が進めるAIの未来」(富士通株式会社 シニアエバンジェリスト/GAIS特別会員)

GAISの特別会員に就任されました富士通株式会社 シニアエバンジェリストの松本国一氏の特別講演「富士通が進めるAIの未来」の動画アーカイブを公開します。(2024年8月21日(水)に開催した「第11回 GenAI 勉強会」の時の講演の再掲載となります)

富士通株式会社のシニアエバンジェリストである松本国一氏は、AI技術の未来に向けて富士通が取る包括的なアプローチについて説明しました。富士通が長年にわたりAI研究を続け、現在は独自の生成AI技術の開発やAIの信頼性を高める技術に注力していることを強調しました。また、同社が提供する「Fujitsu Kozuchi」プラットフォームについても触れ、7000件以上のAI導入実績を基に、さまざまな業界で実用的なソリューションを展開していると述べました。さらに松本氏は、富士通が次世代プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」の開発を進めていることについても言及しました。このプロセッサは、ARM V9-Aアーキテクチャを採用し、AIおよび高性能計算(HPC)向けに最適化された高性能・省電力な国産プロセッサです。ソフトウェア面では、東京工業大学、東北大学、理化学研究所と協力して進めている「Fugaku-LLM」プロジェクトについて説明し、日本独自の大規模言語モデル(LLM)の開発を推進していることを明らかにしました。このプロジェクトは、世界最速のスーパーコンピュータ「富岳」を活用して、日本のAI技術の競争力強化を目指しています。松本氏はこれらの取り組みを通じて、富士通がハードウェアとソフトウェアの両面からAI技術の革新を推進し、人間とAIが共生する未来を見据えた技術開発を行っていると強調しました。これにより、社会におけるAIの信頼性を高め、技術革新を通じて未来の課題に対応していくことを目指していると述べています。