建築・土木ワーキング・グループのキックオフ・ミーティングをオンラインで開催することになりました。
■ 勉強会の目的
建設業は他の業種に比べ、ICT活用、DX対応が遅れていると言われています。
背景:
- 建設業の裾野は広く、令和5年度末現在の建設業許可業者の数は、479,383業者。
- 大手、準大手ゼネコンやハウスメーカーなど、売上高上位200社くらいまでの企業は、最新ICTやDXを自社で導入、調査研究を行っている。
- その他の中小や地域ゼネコン、専門工事業(とび、土工、鉄筋、大工、建築板金、瓦、設備、左官etc)など、売り上げ規模が小さいほどICT、DXの取り組みは遅れている。
- 建設労働者の高齢化、人材不足が顕著であり、生産性の向上が急務である。
課題:
- 若手経営者は先進的な技術の導入に貪欲で、生産性向上のための取り組みを行っているが、生成AIのような最新技術を独学で取得することには限界がある。
- 建設現場で勤務する監理技術者や建設技術者は、現場までの移動時間が長く、また時間外労働時間の上限規制の影響で実質労働時間が少なくなっている。
- 生成AIの活用に期待が持たれているが、過度な期待と現実のギャップから、まだ使わなくても良いと考えている方もいる。
- 建設技術者の多くは新しいことに取り組む余裕がなく、文書整理や作成をバックオフィスが支援しようとしても、技術者側のノウハウが必要で進まないことが多い。
建築・土木WGでは、このような状況にある建設業界に対し、生成AIの勉強会やワークショップなどの普及活動を通して、建設業の生産性向上に寄与したいと考えています。
■ 勉強会について
日時:2025年1月15日(水) 15:30~ 17:30
主催:一般社団法人 生成AI協会(GAIS)
形式:オンラインZoom 開催
参加費:無料
講演:
(1)生成AI活用の基本知識
講師:上村章文 氏
(2)建設現場の課題解決力を高める生成AI ~ その可能性と実践
講師:川西敦士 氏
+意見交換会
上村章文(うえむら あきふみ)
一般社団法人 生成AI協会(GAIS)代表理事
プロフィール:1979年に自治省に入省し、香川県企画部長としてデジタル行政基盤を構築。2004年には内閣府防災担当参事官として災害時の危機管理や避難対策に尽力し、地域総合整備財団事務局長、北海道管区行政評価局長を歴任。2009年に総務省を退職後、地域創生プラットフォーム代表として地域活性化を支援し、食文化やデジタル技術を活用したプロジェクトを推進。
川西敦士
前田建設工業株式会社 / CIVILCREATE株式会社 代表取締役
講演:建設現場の課題解決力を高める生成AI ~ その可能性と実践
建設業界では、担い手不足の深刻化を背景に、効率的で高品質な施工管理がこれまで以上に求められています。これまでは人材のアウトソーシングやICT技術の導入が生産性向上の主要な手段とされてきましたが、近年ではBIM/CIMの普及や高度な3Dデータ活用が加速し、施工プロセスの可視化を通じて、設計や計画段階で現場の実務を深く理解し、具体的な課題を解決する力が強く求められるようになっています。生成AIは、単なる技術革新にとどまらず、業界全体を根本から変革する「未来の鍵」として機能する可能性を秘めています。本講演では、生成AIをどのように活用すれば施工プロセスの効率化や品質向上を実現できるのか、その具体的な方法論を掘り下げます。さらに、多様なステークホルダー間の連携を強化し、リアルタイムでの情報共有を支援する生成AIの可能性についても詳しく解説します。
参加希望の方は、以下のリンクからZoomに御参加ください。
https://us02web.zoom.us/j/88539880395?pwd=IVnEk7DeYYzssHIDRGt0zgkX1fkP12.1
ミーティング ID: 885 3988 0395
パスコード: 349130